バイクのドライブチェーン清掃。
プロメカニック21年の私が長年使っているアイテムと共に、その方法を紹介します。
早速ご質問を頂きました。
ありがとうございます!
「ドライブチェーンの清掃と注油って何を使ったらいいのですか?シール付きのチェーンもあるので何を使っても良いってわけではないと聞いたのですが」
皆様も何かご質問ありましたらinstgramフォローの上、メッセージかLINEでご質問くださいね。
ㇾ 当記事の内容
- チェーンが伸びるってどーゆーこと?
- ドライブチェーンの清掃、注油の必要性をお伝えします。
- 清掃と注油の方法、必要なアイテムを写真付きで分かりやすく説明します。
ドライブチェーン清掃前の写真
これを
⇓
こうします
これ、正直誰にでもできます。
簡単です。
ドライブチェーン清掃前と後では明らかにホイールの動きが違います。
転がり抵抗が抜群に低減します。
それでは先に進みましょう!Lets' try it!
チェーンが伸びるってどーゆーこと?
「ドライブチェーンが伸びる」と良く表現しますが
「鉄なのに伸びるの?」
っという疑問を持った方もいるかもしれません。
「鉄なのに伸びるの?」
っという疑問を持った方もいるかもしれません。
たしかに全体的に見れば伸びているという表現でいいかもしませんが、実は減っているんです。
リンクひとつひとつのピンとローラーが摩耗し、その分広がって伸びたようになるのです。
そして、その減りを低減するために出たのがシールチェーンですね。
Oリングチェーンから始まり、Xリングチェーンなどがあります。
どちらもチェーン内部のグリス保持を目的としています。
また、チェーンは均等に伸びるわけではなく、部分的に伸びていくため最終的には調整が出来なくなります。
つまり、伸びすぎているところに合わせて調整すると、張り過ぎてしまう部分が出来てしいます。
そう、こうなったら交換ですね。
むかしは「コマを詰める」といって、伸びすぎたところのリンクを1個外して調整しなおすという手法もあったようですが、あまりお勧めは出来ませんね。
調整不良になったら交換しましょう。
ライブチェーンの清掃、注油の必要性をお伝えします。
まず、見た目が嫌ですよね。
せっかくの愛車、綺麗にしておきたいものです。
さて、チェーンのスプロケットと噛み合うところ
このようなところに汚れが蓄積していたらどうでしょう?
油が保持できませんよね。
油を保持できないと、余計な抵抗が生まれてチェーンが過度に引っ張られたりする状況が繰り返されます。
するとピンやローラー、またプレートが摩耗しやすくなります。
それと錆ですね。
油が保持できないと錆びやすくなります。
なので、清掃してチェーンオイルでコーティングされた状態を保つことでチェーンの寿命を延ばすだけでなく、摩擦を減らして、スムーズな回転をしてくれるのです。
実際にご自身の愛車で清掃前と、清掃、注油後のタイヤの周り方を比べてみてくださいね。
清掃と注油の方法、必要なアイテムは?
清掃、注油はいたって簡単です。
チェーンの清掃、注油に必要なアイテムは以下の通り
- チェーンクリーナー
- チェーンルブ(チェーンオイル)
- ウエス(着なくなったTシャツでOK)
- ブラシ(使わなくなった歯ブラシで十分)
- 洗車用洗剤
- 洗車用スポンジ
- 出来ればマスク
チェーンクリーナーは、私も長年愛用しているLAVENをお勧めいたしますが、皆さんいろいろ使ってみて、好み、使いやすいものを探すのも楽しいかもしれませんよ。
ちょうど良いセットがありました。
チェーンルブは1本あればかなり長持ちするのですが、クリーナーは使い慣れないと意外と早く減ってしまいます。
こちらのセットはチェーンルブ1本とチェーンクリーナー2本、そして竹ブラシまで付属しています。
LAVEN チェーンメンテナンスセット
必要なアイテムがそろったところで、早速作業に取り掛かりましょう。
出来ればチェーンクリーナーを吸い込みたくはないので、マスクをします。
チェーンにクリーナーを吹きかけて、使い古した歯ブラシで軽く磨いていきます。
清掃前、このような状態のドライブチェーンが、チェーンクリーナーを使う事でみるみる汚れが落ちていきます。
チェーンクリーナーを使いすぎてしまうので、受け皿を置いておいて、垂れた汚れたクリーナー液を使用してプレートの表面を磨くのに再利用します。
全体がこのくらいになったら、ひとまずチェーンクリーナーを使っての清掃はここまでです。
この時、ドライブスプロケットを奇麗にするのを忘れずに。
![]() |
清掃前のスプロケット |
![]() |
清掃後のスプロケット |
汚れはほとんど落ちていますが、洗車用洗剤とスポンジを使用して綺麗に仕上げます。
次にウエスを使って拭き上げます。
この時、くれぐれもエンジンをかけた状態で作業をしないでください。
ウエスがドライブチェーンに巻き込まれて、そのまま手までいったら簡単にちぎれます。
絶対にエンジンは止めた状態で手でタイヤを回して作業をしてください。
清掃が終わり注油
注油の時もエンジン掛けないで、リアホイールを手で回しながらチェーンオイルを塗布するのがよろしいかと思いますが、ピンへの注油の時、私はセンタースタンドでエンジンを始動、1速または2速あたりで回転させながら注油します。
↑チェーンの内側から注油
チェーンの外側から注油
ピンへの注油が終わったら、手で回しながら、プレートとプレートの間にも注油していきます。
的が狭いので、エンジン始動してタイヤ空転させながらだと、チェーンが躍ってなかなか的が定まらないと思います。
手で回しながらをお勧めします。
チェーン注油箇所図
丸がピンと説明したところで、楕円がプレートの合間です。
ひと通り清掃が完了したら
飛び散ったチェーンオイルや汚れがホイール等に付着していると思います。
もちろん汚れが飛び散らないように立てかけをして作業するというのも推奨いたしますが、時と場合に寄りますね。
お客様のバイクだったら、基本立てかけを作りますが、そもそも酷い汚れだったら作業後に洗浄することを想定して立てかけをしないこともあります。
さて、飛び散った汚れはこんな簡単に落ちます。
チェーンクリーナーをウエスにしみ込ませ、サッとひと拭き
簡単です。
特に注意入りませんが、自家塗装したホイールなど、塗装面が弱い場合は気をつけてくださいね。
いかがでしたか?
ドライブチェーンの清掃と注油、簡単ですよね?
長持ちと快適な走行のためにぜひトライしてみてください。
本当はこまめな調整もチェーンを長持ちさせる秘訣なのですが、今回は清掃と注油に特記してみました。
今度、調整についても説明したいと思います。
バイクについて質問等ありましたら、ぜひinstagramをフォローの上、メッセージくださいね。
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