バイク整備するにあたって

どのような工具をそろえるべきか?

高い工具と安い工具の決定的な違いを説明します。




当記事の内容 
  • 自分のバイク、愛車を整備するにあたってどのような工具が必要か?
    (今回はスクーターを除く国産車全般を対象に説明します。)
  • 高価な工具と、安価な工具、その違いとは?
  • バイク歴26年
    プロとして21年の経験から具体的にお勧めしたい工具を紹介します。
  • これからバイク整備をやってみよう!っという初心者向けですが、ソケットの種類など細かいことも記しておりますので、少し整備に慣れた方にも意味のある情報かと思います。


 はじめに 

ホームセンター等で安価な工具セットを購入して失敗してしまう方が多いので、少しきつめにお伝えします。
あまりに安価な工具は愛車をいじめるだけです。
安い工具のために、ネジを破損してしまった。そんな経験をさせないためにこのblogを書きました。
是非ご参考ください。


 必要な工具をピックアップ 

あなたは何をしたいですか?
ミラーの取り付け調整?
オイル交換?
ドライブチェーンの調整?
作業によってもちろん必要な工具は変わってきます。

今回の例以外にも
「こんな作業がしたいんだよな。どんな工具が必要なのかな?」
そんな疑問はinstagramフォローしていただければ、できる限りメッセージや記事にてご回答差し上げます。


 ミラーの調整 

一般的なミラーの場合、スパナが必要になります。

最近のバイクは事故防止のため、このように逆ネジと合わせてダブルナットの場合が多くあります。
逆ネジを知らずにネジ切ってしまう方も少なくないので注意して下さい。

多くのバイクは12mm、14mm、17mmで構成されています。
ご自身の愛車のナット径をしっかり確認して購入しましょう。


 オイル交換 

めがねレンチ、またはコンビネーションレンチが必要となります。
車種によってはソケットレンチが必要になるものもあります。
多くのバイクが17mmを採用しておりますが、たまに14mmを採用している車種もございます。
あなたのバイクはいかがですか?

このようにエンジン下側にドレンボルトがついているタイプが多いと思いますが、この場合めがねレンチを使用すると作業しやすいと思います。


強く絞めつけ過ぎてネジ切らないように気をつけてください。
心配な方はバイク屋さんに依頼しましょう。


 廃油処理にはエーモンのポイパック






 ドライブチェーン調整 

シャフトドライブ採用の車種も中にはありますが、現在多くのバイクがチェーン駆動方式です。
ドライブチェーンはこまめな調整と給油が寿命を延ばす要因となりますので、ご自身で作業ができると時間面、費用面で得なことが多いと思います。

さて、まずはリアのドライブシャフトのナットを緩める必要があります。
多くのバイクが14mm、17mm、19mm、24mmあたりですが、大型バイクになると30mm前後のナットを使っているものも少なくありません。

それなりに強い力で締めてあるナットになりますので、スパナではなくめがねレンチを使用しましょう。
めがねレンチがはまらない車種もあり、ソケットレンチが必要になる場合もあります。
愛車に必要な工具を確認してくださいね。

次にロックナットを緩めて、アジャストボルトで調整するのが一般的です。

ロックナット、アジャストボルトともに10mm、12mmが一般的です。
こちらはスパナで微妙な調整をしましょう。


 プチ情報>おすすめチェーンオイル、クリーナー






当店が長年愛用しているチェーンルーブです。
自信をもっておススメできます。



 高価な工具と、安価な工具、その違いとは? 

ホームセンターや100円ショップでかなり安い工具を見かけますが、バイク整備に使用するのは絶対にやめてくださいね。
ネジ山の破損、ナットの破損につながりますよ。

高価な工具と、安価な工具の絶対的性能の差は素材と精度です。
私は珍しく「工具に拘らないメカニック」なのですが、それでもあまりに安い工具はミスや、無駄な時間につながるので使用しません。

力のかけ方、操作性が圧倒的に違います。
特にプラスドライバーの噛みこみ具合は安物と高級品とを使い比べると歴然です。


 経験上具体的にお勧めしたい工具を紹介します。

工具も色々なブランドがあります。
バイク歴26年の私はホームセンターの工具から、アストロプロダクツ、KTC、snap-onなど様々な工具に触れる機会がありました。

ここではプロではない一般のバイク好きな方に是非ともお勧めしたい工具を中心に紹介したいと思います。


 プチ情報>整備のウエス代わりにお勧め
スコット ブルーロール




むかし頂き物で使っていましたが、使い勝手がよく重宝しておりました。
店では消費量が多すぎて、経済的ではないので買ってまで使う事はないですが、プロメカニックではない方が自分のバイク整備するときは便利かと思います。



 スパナ 

例えばミラー調整やチェーンアジャストボルトを回すのに必要なスパナのセット。
セット内容が様々なので一概に伝えることはできませんが、値段の差を見ても歴然だと思います。

注意いただきたいのは、片側がめがねレンチ、片側がスパナになった「片口片目」または「コンビネーションレンチ」と呼ばれるものもありますが、始めに買うものは両口スパナ、つまり両端ともスパナになったものをお勧め致します。


 アストロプロダクツ

こちらは厚さ3mmの薄口スパナになっており、何かと使いやすいと思います。


 KTC

KTCとなりますと、お値段がそれなりにしてきます。

上記と同じ程度のものを就職した21年前に購入して現在でも使っております。
自信をもっておススメできるスパナのセットですね。

また、KTCは「ネプロス」というワンランク上のブランドもあります。
お値段も高くなりますので、購入の際はお間違え無いようお気を付けください。


 snap-on

正直、一般の方にはあまりお勧めいたしません。
確かに見た目もカッコ良いですが、それであればKTCのネプロスで十分。
高価ですがメカニックが好んで使う理由があります。
それは永久保証だからです。
工場にバンで回ってきてくれるsnap-onで直接購入すると、壊れたら無償修理、無償交換なのです。
なので、上記リンク先から購入しても永久保証ではありません。

それでも欲しい方には無理に止めはしません。
実際、物は良いですし、形状等も考えられており使いやすいです。


 めがねレンチ 

めがねレンチは今回の説明でオイル交換に使用しましたね。
自分のバイクの整備に使うだけならセット購入の必要はないと思います。
もちろんセットで持っていると何かと便利ですが、必要な時に必要なものを買えばよろしいのではないでしょうか?

今回はオイルドレンボルトに多く使われている14mm、17mmのサイズを含むめがねレンチを紹介します。

スパナと同じく、始めは両側がめがねになっているものをお勧めいたします。

 アストロプロダクツ




このように作業部が45度角度がついているものが使いやすいので、始めの1本にはこちらをお勧めいたします。

 KTC


こちらは私が使っているものと全く同じで、もう21年使用しております。
こちらも角度がついており使いやすいですよ。


 ソケットレンチとハンドル

車種により、オイル交換や、チェーン交換のためのリアのアクスルナットを緩めるために必要と説明しましたね。

ソケットレンチはオイル交換であれば、ほとんどの場合17mm。
アクスルナットの場合は車種により様々です。

ちなみにソケットの差込口は基本的に3種類あります。
1/2、3/8、1/4
普段利用するサイズは間違いなく3/8です。
まずは3/8で揃えましょう。


 アストロプロダクツ




頭の部分がフレキシブルに動くので「スピンナハンドル」とも呼ばれます。
こちらも同じく3/8。


 KTC





 最後に 

今回は初心者コースでしたが、いかがでしたか?
ご自身で整備できそうですか?
整備ミスは取り返しのつかないことにつながります。
心配な方はバイク屋に依頼しましょう。

またご不明な点や、説明して欲しいところなどありましたらメッセージお待ちしております。

動画で分かりやすく説明して欲しいなどありましたら、ご要望ください。
youtubeチャンネルも使ってお伝えさせて頂きます。

それでは皆様、愛車を大事に安全で快適な楽しいバイクライフをお過ごしください。
最後までありがとうございました。